頻繁に下痢や腰痛が起きる…でも体の不調はそんなにないし、なぜ?と思っているあなた、もしかしたらそれ、ストレスが原因かもしれません。
誰でも、ストレスが体に良くないことはご理解いただいているはずです。でも、精神的な要因になりますのでそこまで重要視していない人がいるのも事実。でも待ってください。心身相関という言葉があるように、心の状態と体の状態は非常に大きな関係があります。そこで今回は、ストレスが引き起こす下痢や頭痛について触れていきたいと思います。少しでも当てはまるところがあったら要注意です。
心理的ストレスも腰痛・腹痛の原因になる
医療機関で診察や検査を受け、異常がないことを確かめることは非常に大切ですが、腰痛や腹痛が、がんやその他の重大な病気に由来する症状である可能性は低いです。それよりも高確率な原因としては、「心理的ストレス」が挙げられます。
心理的ストレスが原因の腰痛:多くの人が抱える非特異的腰痛
日本人の多くが抱える腰痛うち、85%は原因がわからないと言われています。そうした腰痛は「非特異的腰痛」と呼ばれますが、それは心理的ストレスに起因していることが多いです。はっきりとしたメカニズムは解明されていないものの、過度なストレスによって自律神経や脳機能に異常が生じ、腰痛が引き起こされると考えられます。
例えば、自律神経の中でも交感神経は、血管の収縮に作用する神経です。これはストレスがかかると活発化するので、ストレス過多になると、血行不良や筋肉の緊張を招いて、腰痛を引き起こし得ます。
心理的ストレスが原因の腹痛:過敏性腸症候群の可能性
消化器を支配しているのも自律神経であるため、過度なストレスによってそのバランスが乱れると、下痢や便秘、腹痛などが起こり得ます。
またストレスがかかり続けると、自律神経の反応が過剰になってしまい、「器質的な異常が見られない腸トラブル」が慢性化してしまうことも珍しくありません。その状態は「過敏性腸症候群」と呼ばれますが、緊張するとすぐにお腹が痛くなったり、日常的に腹部の不快感が続いたりといった症状のある方には可能性があります。男性には下痢型、女性には便秘型が多いです。
腰痛と下痢・便秘の深い関係を解説
心理的ストレスは腰痛と下痢・便秘が同時に起こる原因となり得ますが、腰と大腸は位置関係が近いので、腰痛によって下痢・便秘が、または下痢・便秘によって腰痛が引き起こされることもあります。例えば、腰椎椎間板ヘルニアの患者には、便秘に苦しむ人が多いです。
また便秘になるとS状結腸が、下痢になると回盲部が腰回りの筋肉や筋膜と癒着してしまうことがあり、そうなると腰痛を発症します。
まとめ
このように、ストレスと下痢と腰痛には意外な関係性があります。「ストレスをためない生活を送る」というのは簡単ですがなかなか難しいですよね。ちょっとしたところでいくと、がんばった日には自分へのご褒美にスイーツを食べる。美味しいものをたまに食べる。ちょっと外を歩いてみる。なども立派なストレス解消法です。これらについては人によって個人差がありますので、あなたにあったストレス解消を見つけることが大事です。