肩こりがずっと続いてまともに腕も上げられない…そんなつらい肩こりに悩んでいる人も多いことでしょう。自身でマッサージをしたりマッサージに通ってみたり対策をしてみたもののなかなか改善されない。そういった場合、原因はもしかしたら体の冷えにあるかもしれません。この記事では、肩こりと冷え性の関係について解説していきたいと思います。
肩こりと冷え性の関係

なぜ冷え性だと肩こりが起きやすくなるのか。その答えは簡単。冷え性により血流が阻害されて血行不良を引き起こしてしまうからです。ドクドクと新鮮な血液が巡っているからだと、ドロドロとした血液がなかなか体に巡らない状態。どちらが肩こりを引き起こすと思いますか?答えは簡単ですね。血流停滞は首や肩などの部位に特に凝りを発生させやすい要因となります。冷え性の方で慢性的な肩こりにお悩みの方は、まず冷え性から改善したほうがいいかもしれません。
冷えによる血流停滞のリスク
そもそも血流が悪くなると、どのような症状が出るのか。血流悪化に伴って起きやすい症状についてご紹介します。
腰痛・肩、首のこり
近年国民病とも言われている腰痛・肩、首のこりは、実は血流が悪化することで引き起こされています。PCなどによるデスクワークや、スマホ操作のために同じ姿勢でいる時間が長くなり、慢性的な姿勢不良状態が続いている人が多くなっています。
正しい姿勢とは、どこかの筋肉に過度に負担がかかっているということはなく、首・肩・背中・腰などの筋肉がバランスよく使われ、頭の重さや重心が定まっている状態のことです。一方で姿勢不良状態では、骨盤が後傾したり猫背になっていたりすることで、一部の筋肉に過度な負担がかかりそこの血流が悪化しています。その血流の悪化した状態の姿勢を続けると、痛みにつながります。
末端冷え性・冷え性による免疫低下

血流が悪くなると、末端冷え性を始めとする冷え性を引き起こしやすく、免疫が低下することが多くあります。冬以外でも手脚が常に冷えている、風邪を引きやすいなどの症状がある方は血流が悪くなっている可能性があるでしょう。
くすみなどの肌荒れ・肌トラブル
血流悪化は、お肌の状態にも影響を及ぼすと言われ、くすみや肌荒れなどの肌トラブルを起こしやすくなります。特に顔の皮膚は薄いので、健康状態が現れやすい部分です。
体質変化による肥満リスク
慢性的に血流が悪化している状態が続くと、エネルギー効率が悪くなって肥満になる可能性が高まります。逆に肥満傾向にあると、血液中に供給される脂肪の量も増えるので血管が硬くなりやすく、さらに血流が悪化するという悪循環を引き起こしやすくなってしまいます。
血流悪化に伴う疾患リスク
血流悪化によって起こる病気としては、急性動脈閉塞、末梢動脈疾患、閉塞性動脈硬化症などがあげられます。血液は私たちが生きている間、絶えず流れ続けているものです。身体の各部位に新鮮な血液を運ぶことができなくなると、あらゆる病気のリスクが高まると言われています。