「夕方になると足に靴下の跡がつく……。」
「足がパンパンですっきりしない……。」
このような悩みを抱えていませんか?
これらはすべてむくみが原因です。医学用語では浮腫(ふしゅ)と言いますが、重篤な病気の場合を除き、一時的なむくみであればそれほど気にする必要はありません。とはいえ、なぜ足がむくんでしまうのか気になりますよね。
本記事では足がむくんでしまう原因や、対処法について解説していきます。
下肢がむくむ原因とは
下肢のむくみは慢性的なものと一時的なものに分類され、それぞれ原因も異なります。
慢性的なむくみは重大な病気が隠れている可能性が高く、生活習慣を見直しても解消されないことがほとんどです。数日間様子を見てもむくみが治まらない場合は、かかりつけの医療機関を受診してみてください。
一方で一時的なむくみは、以下5つが主な原因となっています。
- アルコールの過剰摂取
- 塩分過多
- 運動不足
- 冷え
- 生理前のホルモン変化

上記の中でもアルコールの過剰摂取や塩分過多、運動不足が原因で足がむくむ方は非常に多いです。暴飲暴食をした翌日に顔や手足がパンパンになっている、と感じたことがある人も多いのではないでしょうか。塩分は体内に水分を抱え込む性質があり、アルコールは血管を拡張させてしまうので足がむくみやすくなります。
またコロナ禍で増えているのが、在宅勤務が増えたことによる運動不足。長時間の座位や運動不足が続くと、血流が滞って足がむくむ原因になりかねません。
さらに女性は、冷えと生理前のホルモン変化でもむくみやすくなるので注意が必要です。
むくみの対処法【食べ物】
一時的なむくみは、生活習慣を意識すると予防できるものが多いです。
たとえばアルコールや塩分過多によるむくみ。体内に余分な水分や老廃物が溜まっている状態なので、排出する作用があるビタミンやミネラルを含む以下のような食材を取り入れてみてください。
野菜類 | アボカド、きゅうり、セロリ、ほうれん草、パセリ |
果物類 | キウイ、レモン、オレンジ、メロン |
豆類 | 納豆、枝豆、小豆 |
海藻類 | ワカメ、昆布、ひじき |
貝類 | しじみ、あさり、ハマグリ |
きのこ類 | えのき、マッシュルーム、エリンギ |

上記の食材をバランスよく取り入れて、むくみのないスッキリとした身体を目指しましょう。
むくみの対処法【ストレッチ】
運動不足や冷えによるむくみは、ストレッチがおすすめです。
特に足がむくんでしまうのは、長時間同じ姿勢を続けていることも原因となっています。夕方になると足がむくんでしまう方は、以下のストレッチを隙間時間に行ってみてください。
【座ったままでできるストレッチ】
- 椅子に浅く腰掛けて姿勢を伸ばす
- 両足をくっつけた状態でつま先を床から離して元に戻す
- 同じ状態をキープしながら次はかかとを床から離して元に戻す
- 2.3の動作を各10回ずつ行う
【寝ながらできるストレッチ】
- 仰向けになって両足を伸ばして寝転ぶ
- 足首を時計回りに10回動かす
- 足首を反時計回りに10回動かす
- 両足を伸ばして足首を手前に曲げて片足を真上に上げる
- 10秒キープしてから足を下ろす
- 反対の足も同様に上げる
まとめ:下肢のむくみの原因を知って適切な対処を!

足のむくみはさまざまな原因がありますが、病的なもの以外は時間の経過とともに治まることがほとんどです。とはいえ、むくみを繰り返していると足が太くなったり、ときには痛みを感じたりすることもあるでしょう。
数日間様子を見てもむくみが治まらない場合は、医療機関を受診してください。
なお、一時的なむくみであれば日常生活の見直しが効果的です。
食生活を改善したり軽いストレッチや運動をしたりなど、今すぐできる対策を取り入れてみてくださいね。