一日中デスクワークで座りっぱなしにしていたり長時間立ち仕事をしていると、夕方には足がパンパンにむくんでしまうと悩んでいる人も多いのではないでしょうか。水分の取り過ぎによって足がむくんでしまうとよく言われています。
しかし、本当の原因は水分の取り過ぎではないかもしれません。足のむくみの原因や対処法について紹介します。
むくみの本当の原因とは?
夕方になるとパンプスがきつく感じられる、ふくらはぎが重くだるい感じがするといった足のむくみに悩む方は多いでしょう。
よく、むくみの原因になると言われているのが水分の取り過ぎです。そのため、水分を我慢しようとする人が多くいます。
しかし、実はその習慣がむくみを悪化させている原因の可能性も考えられます。水分の摂取量が不足すると、体は自然に体の中にある水をため込もうと働きかけます。そのため、下半身に余分な水分がたまってしまい、かえってむくみをひどくさせてしまいます。足のむくみを解消するためには適度な水分を我慢するのではなく、適度に摂取することが必要なのです。体重50kgの方が1日に摂取する水分量の目安は1.5リットルです。
しかし、利尿作用のあるお茶やコーヒーは体内の水分を排出してしまうのでお勧めできません。
ジュースなど糖類の多いものも避けることがポイントです。
水分を取って流すことがむくみ解消のポイント
足のむくみは水分の過剰摂取ではなく、反対に水分不足から起きていることを説明しました。むくみを緩和させるには適度に水分を補給して、そして適度に排出することが重要です。仕事でデスクワークばかりしていて、なかなかトイレに行く機会がないという人もいるでしょう。
同じ姿勢を続けていると、ふくらはぎの筋肉を使う機会も減ってしまうため下半身にたまった血液やリンパ液が滞ってしまいむくみが発生してしまいます。座りっぱなしという人は1時間に1回程度、トイレに立ったり座りっぱなしの姿勢をやめて少し移動したり動くようにすると良いでしょう。忙しくて席を立つことができないという場合は、机の下で足首を回したり、上下に動かしてあげると座ったままでもふくらはぎの筋肉を刺激することができます。意識してふくらはぎの筋肉を動かしましょう。
立ち仕事の人もふくらはぎを意識して
足のむくみを起こしやすいふくらはぎの筋肉は、下半身に集まっている血液やリンパ液を流すポンプの役割をしています。そのため、適度に動かしてあげないと下半身に水分がたまりむくみの原因となります。普段から立ったり歩いたりしているのにむくみが気になるという人は、姿勢が悪くふくらはぎの筋肉がうまく動かせていない可能性があります。踵(かかと)の中心に重心を置くように意識し、股関節の部分から足を動かして歩くことを心がけると良いでしょう。
マッサージをするなら膝裏を中心に
毎日使っている足を労わるためにマッサージを心がけているという方も多いかと思います。しかし、むやみやたらにもんでいるだけではよい結果が得られにくいこともあります。足のマッサージをする時には滞ってしまったリンパが流れやすくなる箇所を中心に行うと良いです。その1つが膝の裏です。床に片膝を立てた状態で座り、指の腹で膝の裏をゆっくりと押してみましょう。気持ちいいと感じる痛くない程度の力で30秒ほど押すだけなので、毎日続けやすいのもポイントです。
まとめ
足のむくみの原因となっているのは水分の取り過ぎではなく、水分が足りていない可能性があります。
むくみを解消するには毎日適度な水分を補給すること、そしてふくらはぎの筋肉を動かすことを意識することが重要です。座りっぱなしの人はこまめに立ち上がったり歩いてみましょう。
また、立ち仕事や歩くことが多い人も歩き方や立ち方を見直してみることをお勧めします。リンパの流れを良くする膝裏のマッサージも良いので試してみてはいかがでしょうか。