インフルエンザや新型ウイルスコロナに感染しにくい体を作るには、免疫力を高めることが大事。普段風邪をひきやすいという人は、免疫力が低下している可能性があります。とはいえ、免疫力を高めるには具体的に何をすればいいのかよくわからないという人も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、免疫力を高める方法や免疫力アップに役立つ食品について、詳しく紹介しましょう。
免疫を高めるLPSって?
近年、免疫力を高める成分として注目を集めているのがLPSです。LPSは環境中にいる細菌の成分で、野菜や穀類、海藻類にも含まれています。
LPSは「免疫ビタミン」と呼べるほど、免疫力を高める作用がある成分。LPSが免疫力を高めるのは、免疫細胞のマクロファージを活性化する作用があるからです。
マクロファージの表面にはいろいろな物質をキャッチするレセプター(受容体)がたくさんあります。このレセプターとは、特定の物質と結合して細胞の機能に影響を与えるもの。LPSはこのレセプターのひとつ「TLR4」と結びつくのです。
LPSが「TLP4」と結合するとマクロファージの内側にある核にシグナルが伝わり、核の中にある遺伝子が揺り動かされて活性化されます。
マクロファージが活性化されると、免疫力はより高まるというわけです。
自然免疫を高める生活習慣
腸内環境を整える
免疫細胞の70%以上は腸に集中しており、腸は体の最大の免疫器官とされています。腸にある免疫細胞が腸内細菌と協力しあい、病原菌やウイルスから体を守っているのです。
そのため、腸内環境を整えることが免疫力アップにつながります。普段から食物繊維を多く摂るなどして、腸内細菌のバランスをとることを心がけましょう。
体を温める
体が冷えると、免疫細胞の活動が鈍くなります。免疫力が正常に保たれる体温は36.5度ぐらいで、体温が1度下がると免疫力が30%下がるとされています。
体が冷えることで自律神経も乱れ、免疫力低下につながることに。冬はもちろん、夏でも冷房で体を冷やさないことが大切です。毎日お風呂でゆっくり温まることはストレスを解消するだけでなく、体を温めるためにも必要になります。