「足のむくみがなかなか引かない……。」「今まであまりむくみがなかったのに急にむくみだした……。」このような悩みを抱えてはいませんか?
足のむくみには一時的なものの他にも、病気の可能性があるむくみもあります。病気の可能性があるむくみを放置していると、取り返しのつかないことになりかねません。また、一時的なむくみと違い、様子を見ていても改善しないことがほとんどです。
本記事では長引く足のむくみと、緊急性の高いむくみについて紹介していきます。心当たりのある方は内容を確認してみてくださいね。
病気の可能性がある足のむくみ
足のむくみには一時的なもの以外にも、病気が潜んでいることも少なくありません。
病気の可能性があるむくみは、以下の臓器に何らかの異常が起きている可能性があります。
- 心臓
- 腎臓
- 肝臓
それぞれどのような病気が多いのか、1つずつチェックしていきましょう。
【足のむくみの原因1】心臓疾患
心臓疾患が原因の足のむくみは、「心不全」が疑われます。
心不全とは心臓の動きが鈍くなる病気で、血液を体内に送り出す機能が衰える重篤な疾患。
つまり、ポンプ機能がうまく働かず末端である足にむくみが生じてしまうのです。
症状の度合いは軽度から重度まであり、むくみの他にも呼吸がしにくくなったり、ちょっとした動作で息切れがしたりなどの症状が現れます。
なお、老化と思い込んで対処しない方も多いですが放置すると命にかかわるので、少しでも異常を感じたらすぐに医療機関を受診してください。
【足のむくみの原因2】腎臓疾患
腎臓疾患が原因の足のむくみは、「腎不全」「急性・慢性腎炎」「ネフローゼ症候群」などが疑われます。腎機能が低下すると、不要な水分や老廃物を尿として排出する機能が低下。放置すると人工透析が必要になるなど、生活の質を大きく下げる原因になりかねません。
なお、腎臓疾患が原因の足のむくみは指で押すと跡が残るなど、凹んだまましばらく元に戻らないケースが多いので異常に気づきやすいでしょう。
むくみの他にも、
- 血尿
- 急激な体重増加
- 吐き気
- 食欲不振
などの症状が出ることも少なくありません。足がむくむ以外にも心当たりのある症状が出ていないか確認してみてくださいね。
【足のむくみの原因3】肝臓疾患
肝臓疾患が原因の足のむくみは、「肝硬変」「肝炎」などが疑われます。
肝硬変は肝臓に繰り返しダメージが与えられることで発症し、最悪の場合は肝臓がんや肝不全に陥ることも珍しくありません。
また、肝炎は肝臓に炎症が生じる疾患で、A・B・C・E型の4つに分類されます。
肝硬変の前段階の状態なので、
- 発熱
- 食欲不振
- 吐き気
- 腹痛
- 黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)
などの症状が見られたらすぐにかかりつけの病院を受診しましょう。
すぐに医療機関を受診すべきむくみとは
足のむくみの中でも、以下のようなむくみが現れた場合は緊急性が高いので迅速な対応が必要です。
- 薬を飲んだ直後のむくみ
- 食事の直後のむくみ
1人で病院に向かうのではなく、付き添える人を連れてすぐに医療機関を受診しましょう。
病気の可能性があるむくみはすぐに医療機関での処置を!
長時間のデスクワークや立ち仕事、塩分過多などのむくみは数時間〜1日程度で治まることがほとんどです。しかし病気が原因のむくみは数日経っても改善しません。少しでも身体の不調を感じたらすぐに医療機関を受診し、適切な処置を受けてくださいね。